家庭で出来る食中毒予防
こういうところでも注意していれば
食中毒事件というモノは以前より問題になっていますが、そういった中でやはり衝撃的だったのが小学校などで提供される給食などで食中毒事件が発生することでしょう。子供がお昼に食べている食事でまさか食中毒事件が発生した、等と聞かれたら親としても黙っていられません。それまでは安心して任せていた人達もそんな事態を受けて一気に学校への信頼が失せるようなことを覚えた人もいると思います。大体学校給食が問題になったのは1996年に起きた児童が大量にO-157に感染するという事態でしょう。コレは確かに凄まじい展開ですね、この当時筆者も小学校に通っていた時期ということもあって、親も給食に関しては問題ないのかと心配を向けられたらしいですが、辛うじて何もなかっただけ幸いでした。
この事件をきっかけにしてさらに食中毒事件は世間で一般に認知される症例となって行きます、その後も家庭内で食べたものが原因で食中毒に感染してしまう人も急増していったのでなおの事心配の種は増えていくことになります。そんな中で家庭でも何とかして食中毒事件の感染を防ぐことが出来ないかどうかを検討するようになります。ではわれわれが普段から購入している食材、そして家電製品などで食中毒を予防することが出来るのかどうかというのは実は意外にも簡単に行なうことができるのです。ポイントとしては6つあり、そのどれもが普段から気をつけていれば食中毒を未然に防ぐことができるのです。では一つずつ紹介していきましょう。これらは実際に厚生労働省がまとめたポイントとなっているので、まず問題ない、信頼できるものとなっているので、是非とも試していただきたいものです。
ポイント1:食品購入において
まずは食品購入に関してですが、肉などの食材を購入する際にはきちんと鮮度のいいものから購入して行くべきということです、基本中の基本ですね。そして購入する前にその商品の賞味、もしくは消費起源をきちんと確認してから購入するにすること、そして購入した商品はキチンとビニール袋に入れて持ち帰るようにする、というものです。普段から買い物をしている人ならもはや言うまでもありません、当然の行動でしょう。
また生鮮食品などを購入したらすぐに持って帰るようにすることとなっています。夏場などは特に気をつけないとあっという間に菌が繁殖するきっかけになります、と本当に至極当たり前なことばかりとなっています。
ポイント2:家庭での保存
持ち帰った食材はすぐに片付けるようにするというのも当然ですが、こちらは先ほどの食中毒の三大原則でも紹介したように冷凍することで菌の増殖を停止させることも可能となっているので、冷凍保存にするかどうかという点で行動に出なければいけません。そしてそういった食材を保管する際にもきちんと手洗いをしてから作業に入るようにしなければいけません。例え調理をしなくても食材を直接手で触れるような機会があるのであれば、その都度きちんと対策は心がけなくてはいけません。
食材を冷凍保存する際に、冷蔵庫の中身を大体7割くらいに留めておくとより素早く菌の増殖を停止させることの出来る-15℃に到達することが出来るので、もしも冷蔵庫の要領にあった買い物をすることが大事になってきます。ただコレはあくまで目安で、必ずしなければいけないというのは難しいでしょう。だからこそその他の処置方法をきちんとするなどしてその後始末をするように心がけたいところですね。
ポイント3:下準備をする際
調理を始める際に気をつけるべきこと、それは調理環境はゴミがなく、また使用することになる道具類が清潔であるということが前提となっています。またここでも手を清潔にするという意味できちんと手洗いをしなければいけないという点も含まれています。洗うという意味では食材を使用する前に洗うのも重要なこととなっています、これをするだけで表面についている菌を落とすことも出来ます。もはや調理をする上での基本中の基本行動といっていいでしょう。
ここで注意すべきなのは冷凍保存していた食材を解凍する際に、使う分だけ解凍するというのも重要です。解凍すれば菌は活動再開することになるので、そういったことを考えて事前に使いたい分だけ取り分けておくというのも便利でいいと思います。
この下準備の際には布巾やスポンジといったどちらかといえば調理後に関係しているものもきちんと洗うなどして、定期的に菌の繁殖を抑えるようにメンテナンスが求められています。
ポイント4:調理においては
調理で気をつける事は、やはり食材を良く加熱することになります。こちらを少しでも怠るようなことになればそれだけ食中毒を引き起こすことになりかねないので、気をつけるようにしましょう。とにかく必ず沸騰、もしくはじっくりと熱を通すといったことを心がけて調理をしなければなりません。この時、電子レンジなどを使う際には電子レンジ用の容器や蓋を使って調理することはもちろん、調理時間などに気をつけて、さらに熱の伝わりにくいものを利用する際には、時折で構いませんからかき混ぜるということも重要になります。
調理中、どうしても外せない幼児などができてしまった場合、食材を常温のまま放置するのではなく一度冷蔵庫の中に戻すようにするだけでもまだ食中毒を未然に防ぐことができるようになります。そして放置していた食材にも十分に加熱することを忘れてはいけません。
ポイント5:食事の際には
出来上がった料理、これらは当然すぐに食べれば美味しいのは当然です。しかし食事時間が長いとどうしても基本的な料理の温度というものは常温に近くなってしまいます、だからこそ早く食べなくてはいけないと言われていますが、コレは人によって食べるスピードは異なっているので難しいかもしれませんね。美味しい状態で食べるとういうことに意識すれば変わるかもしれません。
ちなみにどのくらいの温度で食べきったほうがいいのかというのは、温かいモノで『65℃以上』、冷たいモノで『10℃以下』がベストとされています。そしてそんな料理を常温で室内に20分以上も放置してしまう状態が継続してしまうとなんとO-157は2倍の速度で増殖するというのです。食事をするにも半ば忙しくなる食べ方となってしまいそうなので、これについては個人で決めていいかもしれません。せわしなく食べても料理の味が分からなかったら、食事も楽しくありませんからね。
ポイント6:残った食品は
食事後に残った食品については保存するということも当然起こります、そうなるとやはり気をつけないといけないのが保存する際にきちんと冷えるように底の浅い容器などを利用することです。保存するとしても、その食品をきちんと1日ないし2日で完食することがやはり最低限の目安ではないでしょうか、あまりにも時間が経ちすぎていつしまったものなのか分からないものを誰が食べたいと感じるでしょう。そうなったらもったいないから食べるなどと、発展途上国の人達に申し訳ないとそんな環境を気にする人もいるかと思いますが、思い切って捨てるというのも食中毒に感染しない予防法となります。
食べないと色々と問題あるよねと感じる人も居るかもしれませんが、あまりにも危険な香り漂う残りモノは捨ててしまった方がいいです。それでも食べるなどする際にもキチンと加熱すようにしましょう、特に汁物などは沸騰するまで良く加熱することが重要です。それでも何かおかしいと感じた場合は口に含まずに捨てましょう、ちょっと怪しいからと家族の誰かに毒見をさせて様子を見るなどしないで
捨てる、ということを意識しなければいけません。
このように日頃からこうした基本的なことをきちんとしていれば食中毒というものは家庭でも気軽に防げることができるのです。どのようにして防げるのか、また今まで食中毒に感染したことがある人もこんな点に着目して、それまでの食材の取扱を見直せばきっと変化をもたらすことになるでしょう。